古川製作所は、企業がものを「つくる」ための生産システムを「つくる」会社です。長年のお客さまである自動車業界では今、電気自動車や自動運転の実装がはじまり、100年に一度の変革期を迎えています。私たちはそんな自動車業界と真摯に向き合いながら、この分野で培ったロボティクス技術を応用し、建機・農機をはじめとした他業界のファクトリーオ―トメーション化の仕事にも携わるようになりました。今後、労働人口が減少する時代において、ロボット関連産業がさらに飛躍していくことを見通し、アプローチする業界を拡大しています。

私たちの強みは、お客さまのご要望に応じて、生産システムの企画・提案から国内外への出荷・据付・トライまでを自社で行う「一貫製作体制」にあります。製作の始まりから終わりまでをひとつの企業内で担うため、「エンジニアリングに関する幅広い知識・技術を身につけられる」「自分の仕事を部分ではなく、全体で捉えて最適化していく面白さがある」「自分が関わった生産システムが、最終的にどのようなかたちになったのか見届けることができ、達成感が得られる」といった声が社員から聞こえてきています。

仕事の範囲にとらわれることなく能力を発揮できる。そんなところが、古川製作所で働く面白さのひとつです。中小企業では個人に任される裁量が大きく、社会人として、あるいは技術者として短期間で成長できるというメリットがあります。スタートアップ企業にも同じような利点がありますが、企業としての体制が整っているぶん、自分の強みを伸ばすことに集中できるのが中小企業の良さです。

実際、普段の業務では自分が持つ力の「少し上」が求められるシーンもあります。時に失敗と挽回を繰り返しながら、どのプロジェクトにも誠実に取り組むことで、自分の能力や適性を見出すことができると私たちは考えています。

社員一人ひとりの技術や経験は様々ですが、「機械や電気に興味がある」「手を動かして何かをつくることが好き」というところは、多くの社員に共通しています。お客さまがつくりたいものに合わせて、毎回異なる生産システムを製作する古川製作所では、これまでに経験したことのないオーダーと向き合うことも多々あります。そんな時に重要なのは、難題であっても根気強く取り組めること、仲間やお客さまと積極的に関わりながら仕事を進められること、そして、それらのベースとなる「ものづくりが好きという気持ち」だと考えています。そんな特性を持った方とのご縁を求めて、採用活動に取り組んでいます。

古川製作所では、個人の試行錯誤は歓迎しつつも、「仲間を巻き込みながらチームで働く」「個のスキルを会社のノウハウとして蓄積・共有していく」といったスタイルを重視します。オープンに本音を伝えあいながらも、相手に寄り添う姿勢を忘れず、チームで仕事に取り組む文化を築いています。

具体的には、設計担当者が加工や制御の知識を学んだり、購買や調達の担当者が設計を学んだり…といった部署間の連携や、日々の何気ないフォロー、失敗も成功も一人だけの責任や功績ではないという意識など、ともに働く仲間への敬意を持ったチームワークをより一層育んでいきます。

お客さまへの誠実さや堅実な経営を大切にしてきた私たちですが、同時に、ものづくりに携わる人が本来持っている好奇心や、新しいことへの興味・挑戦、自分をアップデートし続ける柔軟な姿勢…といったものも大事にしています。チームワークを生かした働き方への移行や、2024年から稼働を始めた新社屋・新工場なども、その一端と言えるかもしれません。他にも例えば、普段からアイデアをすぐに試してみる「即断・即決・即実行」の文化が古川製作所には根付いており「これに困っている→改善したい→こうするのはどう？→試しにやってみよう」とトライアルを繰り返すことも、私たちの日常です。

2020年に創立80年を迎えた古川製作所。従業員数80名ほどのいわゆる中小企業ですが、年齢層は10代〜70代、3人に1人は女性と、気づけば多様性のある組織になってきました。このような状況を受けて、働き方の多様化にも取り組んでいます。例えば女性社員が現場で活躍することを応援したり、時短勤務やフレックスといった働き方を古川製作所に合う形で導入しています。

これまで私たちは「成果への貢献に応じて分かち合う」というシンプルな基準を採用してきました。これからも年齢や性別・国籍・在籍年数を問わず、新しく入社される方とともに成長していきたいと思っています。新しい古川製作所をともにつくっていただける仲間との出会いを、心待ちにしています。